してみたブログ

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観てみた - 映画「ジョーカー」

 

「アカデミー賞を獲るのでは」と公開前から話題になっていた映画「ジョーカー」を観てきました。R15+指定の映画です。10月4日が公開日で、公開からまだ日が浅いので、かなり混んでいました。

 

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ジョーカーとは、アメリカのDCコミックスのヒーローの1人:バットマンのアニメや映画をご覧になっている方にはおなじみの、バットマン最大の敵役です。もう何度も何度も出てくるので、宿敵と言うほうがぴったりきます。

 

ジョーカーはピエロのように顔をメイクしていて、頭が良いのかおかしいのかよくわからない、とても危険な謎の人物です。

 

今回公開されている「ジョーカー」は、スーパーマンやバットマンなどのDCコミックス関係の映画ではなく、1人の孤独な男性がどのようにしてあの狂気の「ジョーカー」となっていったのか、という過程をていねいに描いた、ジョーカー誕生物語です。

 

ジョーカーとなっていく男性、アーサーを演じているのは、ホアキン・フェニックスです。お兄さんは若くして亡くなったリバー・フェニックス。リバーは「スタンド・バイ・ミー」に出ていました。また、インディ・ジョーンズの3作目では、若き日のインディを演じていました。

 

ホアキン・フェニックスはするんとした顔立ちの美少年だったリバーとは顔が違い、眉が太く眼力のあるタイプです。(たぶん)初めて観たのは「グラディエーター」ですが、ホアキン・フェニックスが出ている映画で好きなのは、M・ナイト・シャマラン監督のB級SFとスピリチュアルが混ざった印象的な映画「サイン」です。

 

年齢を重ねて、だんだんと性格俳優っぽくなってきたホアキン・フェニックス。今回の「ジョーカー」のアーサー役は彼にぴったりの役だと思います。

 

「ジョーカー」には、そのほか、日本人にもよく知られているロバート・デニーロもテレビ番組のホスト役として出演しています。

 

** ここから先はネタバレ箇所があります **

 

「ジョーカー」のオフィシャルサイトを見ると、「純粋で心優しいアーサーが、なぜ狂気の悪のカリスマに?」と書かれていますが、もしかしたら子供時代はそうだったのかもしれませんが、このアーサーにはあまりそういう印象は持てませんでした。

 

映画のなかのアーサーはコメディアン志望の男性。でも生活のためにピエロに扮してあちこちに派遣される仕事をしています。人を笑顔にする仕事をしているアーサーですが、心のなかにはストレスや怒りがたくさん詰まっています。仕事場の同僚たちからは気味の悪い人と思われ、脳の病気や心の病を抱え、同居のお母さんの介護をしながら貧困生活を送っています。

 

周囲の人たちに強くでることができないアーサーですが、ある偶然が重なり、大きな事件を起こしてしまいます。この事件がアーサーの内面の開放につながり、だんだんとアーサーの行動が大胆になっていきます。

 

とにかく、アーサーを演じるホアキン・フェニックスの迫る演技が素晴らしいです。見るからに人生がうまくいっていない人物を演じていますが、少しだけ女性と接するシーンがあり、その時は顔つきがしっかりとしてハンサムと思える顔になっていました。そんな微妙な演じ分けもすごいと思います。

 

映画が進むにつれて、アーサーは精神的に追いつめられて行きます。これが現実世界の1人の男性の話だったら感情移入して映画を観終えたあとに重苦しい気持ちになったかもしれませんが、ゴッサムシティのジョーカーという架空の街にいるキャラクターの話なので、エンタテイメント系の映画として観ることができました。

 

「ジョーカー」はバットマン映画ではありませんが、ちょっとした絡みはあります。「ジョーカー」はバットマンについてよく知らなくても面白く観ることが出来ると思いますが、バットマンとなるブルース・ウェインについて少し情報を持っていたほうが、より面白く観ることが出来ると思います。

 

映画の前半でアーサーがエガちゃん(江頭2:50)風に見えるシーンがありました。そこだけは一瞬現実世界に引き戻されましたが、「え、もうおしまい?」と思えるくらい時間が短く感じられた、映画の世界に引き込まれる映画でした。 話題どおり、アカデミー賞を獲るのでは、と期待しています。